断捨離で思い出の品や写真、本の処分が簡単にできる方法とは
老後に向けて断捨離をした方が良いとよく聞きます。
なぜ老後に向けて断捨離が必要なのでしょうか?
また、なかなか断捨離できない思い出の品や写真、本を処分するコツについてお伝えします。
目次
老後に向けて断捨離が必要なわけ
私には娘が二人いますが、数年前に二人とも成人して社会人となりました。
夫のリタイアの時期ももうすぐなので、そろそろ夫婦2人の老後の生活を真剣に考えなければいけません。
老後は年金だけの収入でいつまでもお金に困らずに生活できるようにと、私たち夫婦がまず始めたのは物を減らすことです。いわゆる断捨離です。
子育ての忙しい日々の中で増えてしまった様々な物をなるべく少なくすることを考えました。
なぜ老後に向けて断捨離が必要なのでしょうか?
その理由は4つあります。
小さい家に引っ越して生活費を節約するため
1つ目はダウンサイジングして老後の生活費を節約するため、これが一番大きい理由です。
若い頃は、子どもたちがいつか巣立っていくことを想像することができず、子どもたちのためにと、子ども部屋を用意して、ベッド、机、書棚などをそろえ、習い事に使うピアノなどの楽器やスポーツ用品、着るもの、遊ぶ物など、たくさんの物を買いそろえました。
子どもたちが巣立っていけば、それらの物たちは全て必要なくなるのです。もちろん部屋も必要なくなります。
広い家は必要なくなるので、今より小さい家に引っ越したいと考えています。
賃貸住宅ならもっと安く借りられますし、持ち家なら小さい家に買い換えればずっと安く買うことができます。
小さい家に住み替えれば、光熱費も大きく節約することができます。
物が少なければ引っ越し費用も安くすみます。
手のかかる物を減らして負担を軽くするため
2つ目の理由は、身軽にして負担を軽くするためです。
たとえば、カーテン、布団カバー、クッションなどのファブリックが多ければ、それらを定期的にクリーニングに出したり、機械類なら修理や掃除をしたりなどのメンテナンスが必要です。
衣類が多いと冬物、夏物の入れ替えをしたりクリーニングに出したりするだけで疲れきってしまいます。
着物や鞄、靴なども時々日に干さなければならず手間がかかります。
先日も気がついたら、夫の革ジャンや靴にカビが生えていました。
押し入れも物が多いとカビが生えますから、時々空気の流れを作ったり、除湿剤を入れ替えたりしなければなりません。
物の管理に時間を取られたり振り回されるのはもったいないことです。
老後に残された時間は限りがあるのですから。
もっと大切なことに時間を使いたいですよね。
残された人に迷惑をかけないようにするため
3つ目は他の人に片付けさせて迷惑をかけないようにするためです。
私の父は昭和一桁の生まれでしたから、物を捨てることができず、家中パンパンになるまで膨大な量の物をため込んで亡くなりました。
その後、家を出ていた子どもたちが毎週集まって、残された母とその友人と一緒に父の持ち物の片付けをしたのですが、何年もかかってとても大変な思いをしました!
私は自分の持ち物で、残された人に迷惑をかけることはしたくないので、できるだけ物を減らそうと考えています。
荷物が少なければ、老人ホームに入ることになっても、事故や病気で突然あの世に行くことになっても、残された人に迷惑をかけずにすみます。
歳をとると片付けられなくなる
4つ目は、歳をとると片付けることができなくなるからです。
久しぶりに実家に帰ったら、実家がゴミ屋敷になっていてびっくりした、という話をよく聞きます。
本来きれい好きだったお母さんでも、歳をとると片付けられなくなってしまうのです。
高いところに手が届かなくなる、体力がなくなって疲れやすくなる、足腰が弱ってゴミ出しがおっくうになるなどの理由からです。
他にも、ボケが始まって、いる物といらない物を判断することができなくなるという理由があります。
そうなってしまってからでは片付けることができなくなるので、元気なうちに片付けて、不要な物を処分しなければなりません。
人に見られたくない写真や日記なども早めに処分しておきたいものです。
自分の管理できる量を残す
老後に向けて断捨離が必要なことは理解していただけたと思います。
でも、実際に断捨離をしようと思って片付け始めても、思うようにはかどらないという方は多いです。
いざ処分しようと思っても、なかなか捨てられないのが正直なところですよね。
東日本大震災が起きた時、私の持ち物の中で、逃げる時に持って行きたい大切なものはなんだろうと考えたことがありました。
すると驚いたことに、持って逃げるほど大切なものはほとんどありませんでした。家族との思い出の写真だけあれば、あとは全てなくなっても大丈夫だと思えました。
それなら、断捨離で思い出の写真だけ残せばいいのかというと、そうではありません。
実際は必要最小限の物がないと暮らしていけませんよね。布団や食器、着替えなど、自分にとって宝物でなくても必要なものはたくさんあります。
私は、何をどれぐらい持っていれば良いかという判断に、「自分が管理できる量」という基準を取り入れてみました。
例えば、洋服や鞄、靴だったら、引き出しや押し入れの奥にしまい込んでいて忘れてしまうようなら多すぎて管理しきれていないと判断します。
布団類も使っていなくてしまい込んであるものは処分します。
食器や調理器具もずっと使っていなくて忘れられているものは管理できていないものです。
また、使っていないのにメンテナンスにお金がかかる機械類や楽器類、スポーツ用品、着物なども管理しきれない物と判断しました。
運べないような大きな家具や冷蔵庫なども壊れたタイミングで管理しやすい小さいものに取り替えていくのがおすすめです。
思い出の品物や写真、本、書類を処分する方法
そうやって片付けていくと、洋服や靴などの身の回り品や、食器などの使わなくなった日用品の処分は意外と簡単にできるのですが、簡単に処分できない物が出てきました。
それが思い出の品物や写真、本、書類などです。
多くの方がなかなか処分できなくて困るものなのではないでしょうか?
例えば子どもが小さい頃の思い出の品。
お宮参りの時に着たドレス、初めて歩いたときの靴、幼稚園の時にかぶっていた帽子、大好きだったおもちゃやぬいぐるみ、幼稚園や学校で作った作品の数々、検定などの合格証書。
そのほかにも家族で撮りためた写真や記念品、旅先で買ったお土産、集めていたコレクションなど。
これらのものは、今現在必要としているものではなく、思い出として取っておきたいものですよね。
実は思い出としてだけのものであれば、意外と簡単に処分できます。
写真に撮ってしまえばよいのです。
写真に残っていると思うと不思議と安心して手放すことができます。
それから、いつか読もうと思っている本や雑誌、いつか役に立つであろう情報の書かれた書類などは、実際にはいつになっても読まないものかもしれませんが、なかなか捨てられないものです。
それらのものは、スキャナーで読み込んでデータ化してしまえばよいのです。
データとして残っていれば安心感があるので、心おきなく捨てることができます。
雑誌や本は、古本屋へ持って行ってもどうせ高く売れないので、カッターで切り取って、一気にドキュメントスキャナーで読み込みます。(高価な本で高く売れそうな場合はカッターで切り取らず、1ページずつスキャンするか、写真で取り込みます。)
枚数の多い書類などはドキュメントスキャナーを使うと瞬時に次々と読み込んでくれるのでとても便利です。
山のようにあった本類は全て小さいハードディスク1枚に収まってしまいます。
ハードディスク1枚なら、不要になった時に処分するのも楽ですよね。
本はジャンルごとに分類できて探しやすくなり、電子書籍と同じように読むことができるので、老眼でも拡大して読むことができてとても便利です。
膨大な家族写真もドキュメントスキャナーでどんどん読み取ってデータ化します。
読み取った写真は年月日やイベント名をつけてファイルしておくと、見たい写真をすぐに探し出すことができます。そして、拡大して見ることもできるので、臨場感が増して、写真よりもずっと楽しんで見ることができます。
私はこの方法で大きなアルバム40冊を処分しました!
まとめ
老後に向けてなぜ断捨離が必要なのか?その理由と、断捨離したくてもなかなか断捨離できない思い出の品や写真、本を処分するコツについてお伝えしました。
さあ、身も心も軽くし、生活費を節約して豊かな老後が送れるように、あなたも断捨離してみませんか?