今まで作らなかったマイナンバーカードをついに作りました!

最終更新日:2022年4月12日

マイナンバーカード

 

先日、私のマイナンバーカードができあがりました。

最近は少し混んでいるらしく、申請してから、出来上がるまでに約2ヶ月かかりました。

 

今まで私がずっとマイナンバーカードを作らないままでいたのはなぜか?

そしてマイナンバーカードを作ることにした理由とは?

申請時の注意点などもお伝えします。

 

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マイナンバーカードを絶対作りたくないと思ったのはなぜか?

2015年秋に家族全員分の「マイナンバー通知カード」が家に届きました。

その時、マイナンバーカードは絶対に作りたくない!と思いました。

その理由は下記のようなものです。

  • 一人一人に番号なんかつけて、囚人みたいでイヤだから!
  • 銀行口座とヒモ付けられて、個人の資産の全てをのぞき見されるなんてイヤだから!
  • お店のポイントをマイナンバーカードにまとめられて、私の行くお店や買った物を全部知られるのはイヤだから!
  • カードを落としたりして、知らない人に私の情報が全部盗み取られるのはイヤだから!

 

外国でマイナンバー制度が失敗した話も聞いているし、きっと私がマイナンバーカードを作る前に、こんな制度はすぐになくなるでしょ、絶対に作らないほうがいい、と思いました。

 

そして、マイナンバーカードを作る申請はしないで、家族全員分の通知カードを引き出しの奥深くにしまいこんだのでした。

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マイナンバーカードの普及に影響を与えた新型コロナウイルス

私と同じように考えた人は多かったのか、マイナンバーカードを作った人はとても少なく、3年半後の201941日現在でも、普及率はたった13%でした。

 

それでも、国は、マイナンバーカードの普及に力を入れる様子はなく、このままの状態が続いていくかのように思われました。

 

ところが、新型コロナウイルスの感染拡大によって国の姿勢が変わりました。

新型コロナウイルスの特別定額給付金10万円を全国民に配ることになったとき、事務手続きにとても手間取ったからです。

 

アメリカやカナダ、シンガポールなど、海外では納税者番号や社会保障番号にヒモ付けられた銀行口座を利用して、すぐに給付金を配ることができました。

日本では行政のデジタル化が進んでいないために申請時に大混乱になり、最終的にオンラインでの申請を取りやめて、郵送での申請を呼びかけることになった自治体もありました。

そのため、特別定額給付金10万円の給付に何ヶ月もかかってしまったのです。

 

国は今後様々な災害時の手続きに対応するためには、マイナンバーを住民基本台帳や銀行口座とヒモ付けるなどしてマイナンバー制度を整えることが重要だと判断し、進んでいなかった普及に力を入れることになりました。

 

そのための政策がマイナポイント事業です。

簡単に言うとマイナポイントをあげるから、マイナンバーカードを作って、クレジットカードや電子マネーなどとヒモ付けてお買い物をしてね、というものです。

ニンジンをぶら下げて国民になんとかマイナンバーカードを作ってもらい、そのついでに買い物をしてもらうことで、新型コロナウイルスで冷え込んだ経済界を活性化させようという一石二鳥の取り組みです。

 

 

「マイナポイント5,000円もらうためにマイナンバーカードを作るべき?」の記事はこちらをご覧ください。

 

 

このマイナポイント事業を行ったことで、2021年2月1日現在のマイナンバーカードの普及率は25.2%まで増えました。

※(2021年11月9日追記)・・・普及率は2021年11月1日現在で39.1%

※(2022年4月12日追記)・・・普及率は2022年4月1日現在で43.3%

 

 

※(2022年4月12日追記)・・・マイナポイント (第1弾)は2021年12月でいったん終了しましたが、2022年1月1日から第2弾を引き続き行なっています。

 

マイナポイント第2弾

マイナンバーカードを新たに作って申込する人や、第1弾で作ったけれど、まだチャージやお買い物をしていない人は上限5,000円分のポイントを付与を受けることができます。

マイナンバーカードの申請期限:2022年9月末

マイナポイント 申込期限:2023年2月末

 

また、2022年6月頃開始の予定ですが、マイナンバーカードを健康保険証とヒモ付けると7500円分、公金受取口座の登録をすると7500円分のポイントを付与を受ける事ができます。

 

マイナンバーカードを作ることにした理由とは?

私が今になってマイナンバーカードを作ろうと思った主な理由は4つあります。

 

1. 通知カードの再発行や住所の書き換えなどをしないことになったから。

2015年に送られてきたマイナンバー通知カードは、法改正によって2020年5月25日に廃止され、今までのものは継続して使えますが、再交付や住所等の券面記載事項変更の手続きが行えなくなりました。

また、通知カードは身分証明証として使うこともできません。

 

2. パスポートが身分証明書として使えなくなるから。

今までマイナンバーカードがなくて困る事は全くありませんでした。

写真付きの身分証明書が必要なときはパスポートがあればだいたい事足りました。

ところが2020年2月4日申請分からパスポートが身分証明書として使えなくなってしまいました。

 

パスポートが身分証明書として使えなくなると、運転免許証のない人にとってはちょっと困ったことになります。

 

3. マイナンバーカードを作らないでいることにあまり意味がないとわかったから。

マイナンバーカードを作らないでいることで、自分なりに「国民総背番号制度」であるマイナンバー制度に対してささやかな抵抗をしているつもりでいたのですが、そんなのは全くムダな抵抗でした。

マイナンバーカードを作らないでいれば自分のマイナンバーが使われない、なんていうことはないのです。

私のマイナンバーはすでに行政で普通に使われているのですから。

カードを持っていようが持っていまいが関係ないことだったのです。

 

また、2020年11月27日に銀行口座のヒモ付け義務化は見送られ、利用者の任意とすることが決まりました。

 

安全性についても、ICチップにはプライバシー性の高い情報は入っていないこと、マイナンバーをみられても個人情報が盗まれることはない、とのことなので、それほど心配しなくても大丈夫そうです。

マイナンバーカードの安全性については下記の総務省ホームページをご覧ください。

総務省:マイナンバーカード の安全性

 

4. 今後、マイナンバーカードがないと不便になりそうな気がしたから。

マイナンバーカードの普及に伴って、政府はマイナンバーカードが利用できることをどんどん増やしていく予定です。

 

以上の4つの理由から、マイナンバーカードを持っている便利さと持たない不便さを比較して、作ってみることにしました。

それでは、今後どんな利用法が検討されているかを見てみましょう。

 

マイナンバー利用範囲拡大の見通し

2021年〜

健康保険証としての利用開始

マイナポータルで自分の薬剤情報や医療費情報、特定健診情報が確認可能に

 

2022年〜

マイナンバーカードの国立大学での利用促進

ハローワークカードとしての利用

電子版ジョブカードとしての利用

建設キャリアアップシステムとの連携

 

2023年〜

戸籍関係情報の連携

 

2024年〜

運転免許証との一体化

海外からのインターネット投票などマイナンバーカードの海外利用

 

などなど、様々な利用法が検討されています。

 

マイナンバー利用範囲拡大の見通しについては下記内閣府のホームページをご覧ください。

内閣府:マイナンバー制度導入後のロードマップ(PDF形式:364KB)


マイナンバーカードの申請方法

マイナンバーカードの申請は、とても簡単です。

申請の方法はいくつもあるので、一番やりやすい方法ですると良いでしょう。

1. スマートフォンによる申請

2. パソコンによる申請

3. まちなかの証明写真機からの申請

4. 郵便による申請

 

私は、通知カードといっしょに送られてきていた申請書を使って、郵送で申請しました。

詳しい申請方法は下記をご覧ください。

マイナンバーカード交付申請の方法:マイナンバーカード総合サイト

 

マイナンバーカードができあがると、自宅に「交付通知書」が届きます。

日時を予約し、必要書類を持って自治体の窓口など記載された場所に本人が取りに行きます。

 

マイナンバーカードを申請するときの注意点

マイナンバーカードは同じものを10年間使うことになります。

(20歳未満は有効期限は5年間です。)

10年間はずっと同じカードを使い続けるのですから、注意しなければいけないことがあります。

 

  • 写真はちゃんと撮りましょう。

使うたびに犯人みたいにコワイ顔や、目が半分しか開いていないような写真を見るのはイヤですからね。

自分の気に入った写真を使いましょう。

ただし、パスポートの写真などと同じで、正面を向いていないものや、顔に影のあるものなどでは作ってもらえませんので、気をつけてください。

 

  • どの住所で作るかをよく考えましょう。

住所欄は、一番初めに作った時の住所が記載されます。その後引っ越しをすると、初めに記載した住所は残したまま、下の欄に新しい住所が追加されます。

もし、引越しの予定があって、今住んでいる住所を10年間カードに残したままにしておきたくない場合は、引越しをした後で申請するようにしましょう。

反対に、単身赴任や通学などで、家から一時的に引っ越すけれど、すぐに元の住所に帰ってくる場合などは、引っ越してから申請すると、一番メインの目立つ場所に一時的に住んだ場所の住所が10年間残ったままになってしまいますから、引っ越す前に申請をした方が良いでしょう。

 

結婚する予定のある方も、住所や名前が変わりますから、変わる前に申請するか、変わってから申請するか、よく考えてからしましょう。

 

離婚する場合も、10年間記録が残ってしまうのはちょっとイヤですよね‥。

 

  • 申請中に転居すると、申請が無効になります。

申請をした後、まだマイナンバーカードを発行していない間に引っ越しをして住民票を移すと、申請は無効になって、引っ越し先でもう一度申請をし直さなければいけなくなりますので、注意してください。

 

マイナンバーカードを使うときに気をつけること

マイナンバーカードを使う時に、気をつけなければいけないことがあります。

 

確定申告する時や、証券口座を作る時は、マイナンバーが必要なので、裏面のナンバーが見えるようにしてコピーを撮ります。

けれども、レンタルショップなどで単に身分証明書として使う場合は、大切なマイナンバーを見せないように気をつけなくてはいけません。

お店の人は、もし見てしまっても問題はないけれど、番号のメモを取ったりコピーをとったりしてはいけないことになっています。

 

でも、そのあたりは徹底するのがなかなか難しいのではないでしょうか。

マイナンバーカード裏面のマイナンバーを見せていい場合と、見せてはいけない場合の区別が、私たち国民の間でまだよく理解されていないので、そのことが原因で何かのトラブルが起きないかと、ちょっと心配です。

 

一応、マイナンバーカードはマイナンバーの部分が見えないように銀色にぬりつぶされたビニールのカードケースに入っています。

マイナンバーが必要ない身分証明書として使う場合、このビニールのカードケースからマイナンバーカードを取り出さずに使います。

でも、このカードケース、なんだかペラッと薄いビニールで、銀色に塗りつぶしたところが目障りな感じがして、お店の人はついカードを取り出したい気分になりそうな物です。

こんなペラペラのカードケースで大切なマイナンバーが守れるのか疑問です…。

 

身分証明書として使う場合の取り扱いについて下記の内閣府のホームページに書かれていますのでご覧ください。

内閣府:身分証明書としての取り扱いについて

 

安全性についてはまだ信用できない

特別定額給付金、雇用調整助成金の申請や、GO TOキャンペーン、新型コロナウイルス接触確認アプリ「Cocoa」など、政府や自治体がオンラインで何かをするたびにシステムダウンや不具合、詐欺、個人情報の流出など、何かしらのトラブルが起こっています。

これでは日本の行政サービスのデジタル化はお粗末で、全然信用できないと言われてもしかたありません。

アメリカなどでも、大規模な個人情報の流出があったり、マイナンバーを使ったなりすまし詐欺事件が起きたりして危険性が指摘されています。

 

私はマイナンバーカードをオンライン上で利用したり、クレジットカードや金融機関の情報とヒモ付けたりしないで、しばらく様子を見ていようと考えています。

 

結局私はマイナンバーカードは作ったけれど、通知カードの時と同じように、とにかく人目に触れないように、大事に引き出しの奥にしまい込みました(笑)

身分証明書が必要な時とマイナンバーが必要な手続きの時だけ使うことにします。

 

 

マイナンバーそのものは、すでに行政で使用されていますが、マイナンバーカードを作るか作らないか、使うか使わないかは、今のところ個人の判断にまかされています。

あなたにとってのメリット、デメリットは何かをよく考えて判断しましょう。

 

さあ、あなたはどうしますか?

 

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まとめ

今まで私がマイナンバーカードを作らなかった理由と、今になって作ることにした理由をまとめてみました。

マイナンバーカードの今後の利用拡大の見通し、申請するときの注意点、使うときの注意点についてもお伝えしました。

今後の動向をしっかりと見守っていきましょう。

 

 

 

この記事を書いた人

杉本ゆめ Yume Sugimoto

合同会社プレシャスワン代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP。今までの経験と知識を生かし、一人でも多くの方に幸せになっていただくお手伝いをするために活動中。夢は国内、海外を問わず色々なところを旅して様々な文化に触れながら暮らすこと。