イタリアの美術館・教会・歴史的建造物の入場 失敗しないための必殺技とは

チケットを買う人が行列しているローマのコロッセオ

混みすぎてチケットが買えない!

ローマやフィレンツェは世界的に有名な美術館や教会、歴史的建造物が多く、トップシーズンでなくてもたくさんの観光客が殺到します。

チケットを買うための大行列ができて、数時間並ばなくてはいけないことがざらにあります。

そしてやっとチケットを買うことができても、入場するためにまた別の行列に並ばなくてはなりません。あまりにも人数が多い場合は、当日のチケットは売り切れてしまい、買うことができないこともあります。

 

せっかくイタリアに行ったのにコロッセオやヴァチカン美術館、ドゥオーモ、ウフィッツィ美術館など、観たいものも観られずに帰ってくるのは残念ですね。

何時間も行列に並ぶのも時間的にもったいないことです。

では、どうすれば良いのでしょうか?

 

日本にいる間に予約する

ガイド付きのツアーがお得

1番良い方法は日本にいるときにガイド付きのオプショナルツアーを予約することです。

オプショナルツアーは高いので、私は基本的にいつも申し込まずに自分で手配してしまうのですが、イタリアに関してはオプショナルツアーに申し込んだほうが絶対にお得です。

どの美術館や博物館、教会に行っても大行列をものともせず、オプショナルツアーの参加者は専用の入り口からすぐに中に入れてもらうことができます。ツアーによっては開館前の時間に特別に中に入れてもらえることもあります。

 

そして日本語のガイドさんがつくので効率よくまわりながらピンポイントで詳しい説明を聞くことができます。

イタリアでは、超難関の試験に合格した「政府公認観光ガイド」だけが美術館や歴史的建造物などのガイドをすることが許されているので、その説明のすばらしさはピカイチです。

 

日本で旅行会社の主催するツアーに申し込まずに個人で旅行をする場合はオプショナルツアーに申し込むことができないので、現地でツアーを開催しているところにオンラインで事前に予約をすると良いでしょう。

 

下の写真は、ヴァチカン美術館のツアーガイドの方々が持っていた目印です(笑)

たくさんのツアーでラッシュ時の電車並みに大混雑しているので、自分のガイドさんの目印を頼りにまわります。

ちなみに、はぐれてしまった場合は混んでいて探すことができないので、はぐれたままになるそうです(泣)

ヴァチカン美術館はとても広くて迷路のようになっている上、ものすごい混雑でどこに何があるのか、どうまわればよいのかわかりづらく、ツアーに参加しないで個人でまわるのは、かなり苦労すると思います。

 

個人で直接予約する

2番目の予約方法は行きたい美術館や教会に直接オンラインで予約をすることです。

値段はツアーよりずっと安いです。

ただし、サイトはたいていの場合は英語などの外国語になりますので、わかりにくく少しハードルが高いかもしれません。

それとオンラインでチケットを予約しても、当日はチケット交換や入場するための長い行列に並ぶ必要があります。

そしてガイドの方はつきませんので、自分でオーディオガイドなどを別料金で借りる必要があります。

 

閉館日に要注意

旅行ツアーやオプショナルツアーを申し込むときに気をつけなければいけないのが日程です。行きたい美術館や教会の閉館日にあたらないかどうかという点に注意が必要です。

旅行ツアーに申し込んでしまった後で、たとえばローマ滞在期間にヴァチカン美術館が閉館ということがわかったら、入場することを泣く泣くあきらめなくてはならなくなってしまいます。

旅行ツアーを申し込む前に、どの都市に行きたいのか、どこを見学したいのか、開館日などもきちんと調べてから申し込むようにしましょう。

なーんて、えらそうに言っている私ですが、実はローマで別々の日にコロッセオのオプショナルツアーとヴァチカン美術館のオプショナルツアーに参加するつもりだったのに、ヴァチカン美術館のお休みにぶつかってしまったため、同じ日の午前と午後に、両方のオプショナルツアーに参加するという強行スケジュールになってしまいました。

 

旅行に行く前に行きたい場所をよく調べ、事前に予約をすることをおすすめします。

イタリアの美術館は日曜日と月曜日がお休みのことが多いので注意してください。

 

チケットがあっても入場を断られる?!

教会や美術館に入場する時に30cm×30cm×15cm以上の大きい荷物や、水などの液体物を持っていると入場することができません。荷物はできるだけ少なくしていきましょう。

半ズボン、ミニスカート、ノースリーブ、ビーチサンダルなど露出の多い服装もダメです。

 

私はヴェネツィアのサン・マルコ寺院でうっかり荷物がたくさん入った大きなリュックを持ったまま入ろうとして止められてしまい、ロッカーもないので、仕方なく1人が外で荷物番をして交代で入場するハメになりました。

 

持っていくと便利な物

美術鑑賞に便利なkenkoの単眼鏡

持って行くとよいおすすめは双眼鏡や単眼鏡です。

双眼鏡は教会の天井画など、遠くにあるものを観る時に重宝します。倍率のあまり高くないものが使いやすくておすすめです。けれども双眼鏡よりもっと良いのは単眼鏡です。

双眼鏡は近くのものにピントが合わせられないのですが、単眼鏡は遠くのものはもちろん、近くのものにもピントを合わせられるので、細かい部分を拡大して見ることができるのです。

私が持っていったのは7 × 18のKenkoの単眼鏡です。1000円前後で買えます。

絵画や教会の装飾等の細かい部分をまるで虫眼鏡で観るような感じで観察することができます。新たな発見があって感動すること間違いなしです!

 

これは、フィレンツェのドゥオーモの天井に描かれたフレスコ画「最後の審判」ですが、とても高い所に描かれていて、細かい部分はよく見えません。

フィレンツェのドゥオーモのフレスコ画、最後の審判

 

双眼鏡や単眼鏡を使うと細かい部分をよく観ることができます。(写真は実際の見え方とは異なります)

フィレンツェのドゥオーモのフレスコ画、拡大

 

それから、百円ショップで売っている30cm×30cm×15cmサイズのショッピングバックを持って行くと、荷物の大きさ制限のある美術館などに入場する時に便利です。

街を散策する時はどうしてもリュックの方が便利なので、美術館などに入る時だけ、そのバッグにリュックごと押し込んでしまうのも手です。もともとリュックの大きさがとても大きかったり、リュックの中の荷物が多いと無理ですけれど。

 

大きめのショールやスカーフを持っていれば、うっかりタンクトップなどで出かけてしまった場合に、肩にかけて肌の露出を隠すことができ、入場することができます。もちろん寒い時にも役に立ちますね!

 

まとめ

ローマやフィレンツェは世界的に有名な美術館や教会、歴史的建造物が多く、観光客が殺到してチケットを買うことができないこともあります。

1番良い方法は日本にいるときにガイド付きのツアーを予約することです。2番目の方法は行きたい美術館や教会に直接オンラインで予約をすることです。

旅行の計画を立てる時は、閉館日に注意しましょう。

美術館や教会、歴史的建造物に入る時は荷物はできるだけ少なくし、半ズボンやノースリーブなど露出の多い服装は避けます。

細かい部分を拡大して見ることができる単眼鏡を持っていくのがオススメです。

 

「ヴァチカン美術館でベテランガイドとまわった初心者おすすめのコース」はこちらをご覧ください。↓

 

 

この記事を書いた人

杉本ゆめ Yume Sugimoto

合同会社プレシャスワン代表、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP。今までの経験と知識を生かし、一人でも多くの方に幸せになっていただくお手伝いをするために活動中。夢は国内、海外を問わず色々なところを旅して様々な文化に触れながら暮らすこと。